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Version 5.2 |
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このように設定しておくと、CommuniGate Pro サーバーでメッセージが受信され、そのメッセージの 送信先が例えばaname@domain.dom で、このCommuniGate ドメインのアカウント/ グループ/ フォ ワーダ/ メーリングリストのいずれにも、そのアカウント(aname) がなかった場合、メッセージは aname%domain.dom@otherserver.dom.smtp にリルート(エンベロープアドレスが変更) されます。こ こで、接尾辞.smtp があるため、このアドレスがSMTP モジュールによって処理され、エンベロープ アドレスの中のドメイン名部(@ 以降) がカットされます。カットされたドメイン名部はサーバー名 として使用され、この名前を使って接続が行われます(なお、SMTP モジュールではIP アドレス形 式のドメイン部は必ずカットされ、したがって上記の[11.22.33.44] もカットされます)。続い て、カット処理によって作成されたエンベロープアドレス(aname%domain.dom) が標準の形式 (aname@domain.dom) に変換され、その後、別の(旧) サーバーに送信されます。その結果、別の サーバーでは、メッセージのエンベロープアドレスとヘッダフィールドが変更されない状態でメッ セージが受信されることになります。
次に、CommuniGate Pro ドメインdomain.dom にアカウントaname を作成します。これで、aname 宛 のメールはすべて、CommuniGate ドメインdomain.dom に自動的に配信されるようになります。その 後、旧サーバーのアカウントaname のメッセージをすべて、CommuniGate Pro ドメインdomain.dom のアカウントaname に移します。最後に、旧サーバーのアカウントaname を削除します。
MX レコードを使わず、IP アドレスにメールをリレーすることもできます(明示的に指定するか、ま たは、DNS のA レコードを使用します)。この方法については、次の説明を参照してください。
If you want your Server to act as a backup E-mail relay for certain domains, you can enable
the Relay to All Hosts We Backup option in the SMTP module settings.
This is not a perfect solution, since anybody who can modify DNS records for certain domains
can use your server as a backup relay for those domains.
リモートホストのポート番号を指定した場合、SMTP モジュールによるMX レコードのルックアップ は実行されません。例えば、標準のSMTP ポート番号(25) を指定したときには(上記)、SMTP モ ジュールではrelay.domain のA レコードは検索されますが、MX レコードは無視されます。
The SIP module does not look at the SRV records if the port number of a remote host is explicitly specified. By specifying the standard (5060) SIP port number, you tell the SIP module to look for the relay.domain DNS A-record, and ignore its SRV records.
注意:上のルータテーブルの行では、Relay:、NoRelay:、RelayAll: の各接頭辞を使用できます。
こういった場合、CommuniGate Pro サーバーをクライアントのサーバーのメールリレーサーバーとし て設定します。この設定は、次のようにして行います。
クライアントのサーバーでオンデマンドメールリレー(ATRN) がサポートされている場合、次のよ うにします。単一のETRN コマンドまたはATRN で、メールが顧客の各ドメインに一度に配信されるようにしたい 場合、顧客の各セカンダリドメイン宛のメールを顧客の「メインドメイン(いずれかのセカンダリド メイン)」のキューに格納するという方法を使います。
例えば、顧客のサーバーのdomain1.dom、domain2.dom、domain3.dom という3 つのドメインにメール が一度に配信されるようにする場合、domain1.dom についてだけETRN コマンドまたはATRN コマン ドを送信します。また、ルータテーブルに次の2 つのドメインレベルレコードを定義します。以上の設定で、顧客の各ドメイン宛のメールがすべてdomain1.dom のキューに格納されます。また、 ATRN/ETRN コマンドが送信されるまで、このキューを保持したい場合、SMTP モジュールの[Hold Mail for Domains] リストにdomain1.dom を追加します。
このルールを使用する場合、あらかじめsecurity という名前のアカウントをメインドメインに作成し ておかなければなりません。また、そのアカウントにoutgoing という名前のメールボックスを作成し ておく必要があります。
ユーザーが共有メールボックスを使用できるようにするには、2 種類の設定を行わなければなりませ ん。まず、共有メールボックスに対するユーザーのアクセス権を付与します。次に、ユーザーのメー ラーから共有メールボックスにアクセスできるようにメーラーを設定します。なお、共有メールボッ クスは別のアカウントに属しており、したがって、共有メールボックスはフォリンメールボックスで す。
共有メールボックスの作成方法を具体的に説明すると、まず、共有メールボックスのオーナーを決め、 そのオーナーが自分のアカウントに共有メールボックス(通常のメールボックス) を作成します。こ の場合、オーナーのアカウントとしては特殊アカウントpublic を作成し、そのアカウントに共有メー ルボックスを作成するのが便利です。続いて、オーナーが共有メールボックスに対するユーザーのア クセス権を設定します。アクセス権の設定は、最近のIMAP クライアント(アクセスコントロールリ ストを扱えるIMAP クライアント) またはWebUser インターフェイスを使って行います。アクセスコ ントロールリストなどについては、 メールボックスのエイリアスの管理、メールボックスのアクセスコントロールリストの説明を参照してください。
共有メールボックスをアカウントpublicに作成した場合、共有メールボックスのオーナーにメールボッ クスの全アクセス権を付与しておくのが有用です。このようにすることで、そのオーナーは、アカウ ントpublic にログインしなくても、その共有メールボックスについてすべての処理を実行できます。
共有メールボックスの作成とアクセス権の設定が完了すれば、各ユーザーが自分のメーラーを設定し ます。設定では、メーラーで、ユーザーの自分のアカウントのメールボックスのほか、共有メールボッ クスにアクセスできるようにします。一番一般的なのは、メールボックスサブスクリプションリスト を使う方法です。このリストは、メールボックスの名前のリストで、アカウントのメールボックスの ほか、フォリンメールボックス(共有メールボックス) も登録できます。
IMAP クライアントの場合、その多くでメールボックスサブスクリプションリストを使用できます。た だし、使用できるだけで、リストにメールボックスを登録できないか、または、通常のメールボック スは登録できてもフォリンメールボックスは登録できないのが普通です。こういった場合、IMAP ユー ザーは、WebUser インターフェイスを使って共有メールボックスをサブスクリプションリストに登録 しなければなりません(メールボックスのエイリアスの管理 参照)。例えば、アカウントmarketing に共有メールボックスannounce を作成した場合、メールボックスサブスクリプションリストに ~marketing/announce (フォリンメールボックスの名前) と入力します。
ドメイン管理者は、アカウントテンプレートを使って、初期メールボックスサブスクリプションリス トを作成できます。その後、新規のアカウントが作成された場合、アカウントではいずれも、この初 期メールボックスサブスクリプションリストが使用されます。したがって、共有メールボックスを登 録しておくことで、新規のユーザーは、自動的に共有メールボックスにアクセスできるようになりま す。
サブスクリプションリストへの共有メールボックスの登録が完了すれば、ユーザーは、そのサブスク リプションリストが表示されるようにメーラーを設定しなければなりません。以下、その方法をメー ラーごとに説明します。クライアントメーラーによっては(Microsoft Outlook、Outlook Express など)、アカウントのサブスク リプションリストにフォリンメールボックスが登録されているときでも、そのフォリンメールボック スは表示されません。ただし、フォリンメールボックスの エイリアスを介して、そのフォリンメール ボックスを表示させることができます。フォリンメールボックスのエイリアスは、WebUser インター フェイスを使って作成できます( メールボックスのエイリアスの管理を参照) 。例えば、アカウント marketing に共有メールボックスannounce を作成してある場合、その共有メールボックス(フォリン メールボックスの名前は~marketing/announce)にmkt-announce というエイリアスを作成します。 これで、クライアントメーラーにエイリアスmkt-announce が表示され、このエイリアスを介して共有 メールボックス(~marketing/announce) にアクセスできます。
ドメイン管理者は、アカウントテンプレートを使って、初期メールボックスエイリアスを指定できま す。その後、新規のアカウントが作成された場合、アカウントではいずれも、この初期メールボック スエイリアスが使用されます。したがって、初期メールボックスエイリアスとして共有メールボック スのエイリアスを指定しておくことで、新規のユーザーは、そのエイリアスを自動的に使用できるよ うになります。
[All Accounts]アクセス権持つシステム管理者は、CommuniGate Pro サーバー上のすべてのアカウ ントのすべてのメールボックスにアクセスできます。また、[CanAccessMailboxes]アクセス権を持つ ドメイン管理者は、そのドメインのアカウントのすべてのメールボックスにアクセスできます。
そのほか、管理者は、高機能IMAP クライアントを使ってユーザーのメールボックスにアクセスでき ます。この場合、使用するIMAP クライアントは、メールボックス名を入力できるものでなければな りません。例えば、ユーザーのINBOX を開きたい場合、管理者は自分の名前を使ってログインし、 メールボックス名として~username/INBOX を指定します(username はユーザー名)。
また、上記の作業は、WebUser インターフェイスを使って行うこともできます。その場合、管理者は、 自分の名前でWebUser インターフェイスにログインします。その後、[Subscription] ページを開き、 [Open Mailbox] パネルにユーザーのメールボックスの名前を入力します。これで、そのメールボック スを開くことができます。
上の標準のURL は、より見やすい形式、つまりhttp://username.domain.dom/ の形式にするこ ともできます。このURL の操作は、WebUser ポートにHTTP 要求が送られるときの処理を応用するこ とで可能です。具体的には次のようにします。
セカンダリドメインdomain.dom のユーザーが上記のURL 形式を使用できるようにする場合、 ルータテーブルに次のようなレコード行を定義します。*.domain.dom = *@domain.dom <LoginPage%*@domain.dom> = *@domain.dom一方、domain.dom がメインドメインの場合、次のレコード行を定義します。
*.domain.dom = *@fict <LoginPage%*@fict> = *
以上のレコード行により、アドレスLoginPage@username.domain.dom がアドレスusername@domain.dom (domain.dom がメインドメインのときにはusername) にルートされます。
その後、DNS サーバーをアップデートし、username.domain.dom がすべてサーバーIP アドレス (CommuniGate Pro サーバーのIP アドレス) を指すように設定します。この場合、DNS サーバーでワ イルドカードレコード(*.domain.dom CNAME domain.dom) がサポートされていれば、このワイルド カードレコードを使って、username.domain.dom をすべて一度に設定できます。